オペラモーヴ（2008年生、母Mr. P’s Princess）

オペラモーヴ（2008年2月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「紫みを帯びた艶のあるピンク色」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時9歳）と交配したMr. P's Princessが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2013年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月3日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は458kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、エンジョイタイムに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2011年）

2月6日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた4戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサカジロゴールドに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のカンゾウ賞（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサザンブレイズを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の枚方特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

9月18日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

11月5日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

4歳（2012年）

1月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

6月17日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

9月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、荻野要騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、5着を確保した。

9月23日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野要騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、フレンチトーストに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月20日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野要騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレディワシントンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月24日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で荻野要騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

5歳（2013年）

2月2日、中5週で迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ゴールドディガーに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月16日、中1週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のヴァルナビットに1馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

3月10日、中2週で迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。