アグネスフラッシュ（2005年生、母National Song）

アグネスフラッシュ（2005年11月12日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋閃光」。毛色は栗毛。種牡馬のChoisir（当時6歳）と交配したNational Songが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦1勝2着4回、地方5戦3勝。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

6月7日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

6月16日、連闘で迎えた2戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のアンバー賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

6月25日、連闘で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のスピカ特別（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4歳（2009年）

1月26日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C27（名古屋ダート1300m 晴/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロックフェラーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月2日、連闘で迎えた5戦目は、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテーオーエンジェルに1馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

2月28日、中3週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月14日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、グレイスフルムーヴに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月28日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したチャームキャップにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフさで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、カフェレジェンドに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月2日、中1週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の高田城特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたシュウボンバー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月10日、中5週で迎えた11戦目は、ミザール特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のレッドキャタピラーに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月12日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のディアディライトに1馬身の差をつけて4勝目を手にした。

8月9日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の真駒内特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（7戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5歳（2010年）

2月28日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

7歳（2012年）

7月15日、約29か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。