ユラノト（2014年生、母コイウタ）

ユラノト（2014年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「百人一首の恋の歌の初句より」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時13歳）と交配したコイウタが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2019年のフェブラリーステークス(G1)で3着に入った他、2019年の根岸ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

5月20日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月18日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフュージョンロックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月27日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のネイビーブルーに1馬身1/4の差をつけて優勝

9月24日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月12日、中6週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったザイディックメアにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

12月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエンパイアブルーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

12月23日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルオフィールに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

4歳（2018年）

4月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

6月2日、中6週で迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るスピーディクールを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて5勝目を収める

7月8日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（6戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハイランドピークを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月10日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

12月23日、中5週で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したゴールドクイーンにハナ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2019年）

1月27日、中4週で迎えた15戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（7戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、伸びてきたコパノキッキング決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月17日、中2週で迎えた16戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。