ウォーターリング（2005年生、母ソフトボイス）

ウォーターリング（2005年3月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋輪。水の波紋」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時10歳）と交配したソフトボイスが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊洋牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、豊洋牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって630万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、山岡正人によって1,417.5万円で落札された。

武邦彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

6月30日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったコンフォーコに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月2日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた5戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったファンダフルに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

9月29日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/不良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤサシイキモチをハナ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2008年）

1月5日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた8戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

3月16日、中3週で迎えた10戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

4月19日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のファルネーゼに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月4日、中1週で迎えた12戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた13戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のあおぎりステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

4歳（2009年）

1月4日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中克典騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた15戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったアクセルファイヤーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月4日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

9月6日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

9月21日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月8日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月15日、連闘で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエイワンキセキをハナ差振り切って久々に白星を挙げた。

5歳（2010年）

4月10日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（7戦1勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。

8月21日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた26戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。