ローゼンクリーガー（2016年生、母クエルクス）

ローゼンクリーガー（2016年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「バラ(独)+兵士(独)」。毛色は青毛。種牡馬のノヴェリスト（当時7歳）と交配したクエルクスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。戦績は、中央平地5戦2勝2着2回。2019年のファルコンステークス(G3)で3着に入った他、2018年のダリア賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、矢野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、吉田勝利によって972万円で落札された。

高橋亮厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月14日、デビュー戦は川又賢治騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のルチアーナミノルに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月4日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったアウィルアウェイにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月7日、中8週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったプールヴィルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の秋明菊賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のディープダイバーをクビ差振り切って優勝

12月9日、中2週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

3歳（2019年）

3月16日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの舞子特別（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

10月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

11月16日、中5週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2020年）

1月26日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

2月8日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

5月31日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいいところがなく15着に終わった。

8月29日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく14着に終わった。

9月20日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの御宿特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

5歳（2021年）

1月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（1戦1勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

2021年1月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。