スカラシップ（1994年生、母パワフルレデイ）

Scholarship

1994.04.02

スカラシップ（1994年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトニービン（当時11歳）と交配したパワフルレデイが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地8戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1999年のかもめ島特別(900万下 牝)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

10月5日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は414kg。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったサニーブライアンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアイドルマキシマムを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（1997年）

3月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月4日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（1998年）

8月2日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から40kg増やして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したミスズシャルダンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のシルクジュピターに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

9月26日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタイフウジョオーに1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（1999年）

7月18日、約10か月の休み明けで迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスピーディローザーをクビ差振り切って休養明け初戦を制した。