ニホンピロニール（1997年生、母ミルカレント）

ニホンピロニール（1997年5月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したミルカレントが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地9戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年のむらさき賞(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

4月22日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（福島芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ロイスジュニアにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月6日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のヒカルペルセウスに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月20日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトウカイオーザに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（2002年）

2月3日、約20か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヘイアンデザイアーに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

3月16日、中5週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプラントタイヨオーに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4月28日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアグネススペシャルに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月26日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカナハラドラゴンをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

8月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。