バヤル（2010年生、母フリートゥビー）

バヤル（2010年5月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスの武勲詩に登場する魔法の馬」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時18歳）と交配したフリートゥビーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着2回、地方25戦3勝。主な勝ち鞍は2013年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

小野次郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

11月24日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったパープルバーンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月8日、中1週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたアビスコ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3歳（2013年）

1月13日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフジマサマキシムに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月17日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた5戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、6着を確保した。

6月15日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた8戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

7月7日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

10月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びを欠き11着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた11戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

11月22日、中4週で迎えた12戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた13戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた14戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

4歳（2014年）

1月2日、中1週で迎えた15戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、北陸・近畿地区交流特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた16戦目は、渡瀬和幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上B2 C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた18戦目は、ガーネット特別（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上C1 C2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦健太騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

4月17日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた20戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、まつばぎく賞（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のランクローズに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月15日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月4日、中2週で迎えた23戦目は、あじさい賞（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦健太騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦健太騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた25戦目は、ひと咲きまち咲きあまがさき特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦健太騎手（8戦1勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦健太騎手（9戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

8月1日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で杉浦健太騎手（10戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で杉浦健太騎手（11戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

9月18日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は永島太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のビジンダネを半馬身振り切って制した。

10月10日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（12戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（13戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のメイショウトリトンをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

11月14日、中1週で迎えた32戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、ぐらじおらす賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

12月2日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた33戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

12月25日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた34戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（14戦2勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

5歳（2015年）

1月15日、中2週で迎えた35戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は永島太郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。