ラスカンブレス（2021年生、母アースライズ）

ラスカンブレス（2021年1月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界各国にある望遠鏡を結んで、一つの装置のように運用する天文台」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のBricks and Mortar（当時7歳）と交配したアースライズが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の小倉記念(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

林徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

12月10日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー中山（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた2戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2024年）

2月25日、中7週で迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るローランドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したショーマンフリートに半馬身届かず2着となった。

7月6日、中7週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月5日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴーマックスを豪脚でクビ差だけ差し切って雨下の混戦を制した。

11月16日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエセルフリーダをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2025年）

1月25日、中9週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

3月30日、中8週で迎えた9戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したミステリーウェイを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月17日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミスタージーティーに1馬身の差をつけて4勝目を手にした。

7月20日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。

10月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのオクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず17着に敗れた。