タイグビジンソウ（1996年生、母タイアオバ）

タイグビジンソウ（1996年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパラダイスクリーク（当時7歳）と交配したタイアオバが17歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着8回。主な勝ち鞍は2001年の4歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

12月5日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったマルカキャンディにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

12月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナリタトップロードに交わされて1馬身差の2着となった。

3歳（1999年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4月17日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたサバンナシチー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月7日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで止まることなく走り抜いたが、サワノビエントに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアイティーシャインに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月4日、中1週で迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2000年）

1月15日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したグラールキングに3/4馬身届かず2着となった。

2月20日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミッシングロジックに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

3月5日、中1週で迎えた12戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたオーソリティー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月22日、中1週で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下のシドニートロフィー（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

5歳（2001年）

1月28日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（7戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したスニーカーにハナ差届かず2着に惜敗した。

3月25日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の遠野特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンラヒブニセイを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月4日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の霞ケ城特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（10戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドストリームを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月26日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（11戦2勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアップルケーキをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6月10日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（12戦3勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

6歳（2002年）

2月16日、約8か月半の休養明けで迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（13戦3勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。