リュウコウスピード（1984年生、母サンムーテイエ）

リュウコウスピード（1984年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンアンサー（当時18歳）と交配したサンムーテイエが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）豊畑富岡牧場。戦績は、中央平地19戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1990年の知多特別(900万下)。

経歴

デビュー前

谷八郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は田島良保騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のエイシンガーランドに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1987年）

3月22日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサンライズワールドをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月19日、中3週で迎えた3戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの春蘭賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

4歳（1988年）

6月12日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、山本康二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた5戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山本康二騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上400万下（京都芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山本康二騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したホワイトターキンを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

10月23日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（京都芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で山本康二騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスクローネに6馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

11月20日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ミスティックスターに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1989年）

9月24日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、テイーアンドテイーに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

10月15日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたチャンピオンラブ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6歳（1990年）

2月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は山本康二騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

3月24日、中5週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本康二騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のセンターシュアをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

4月22日、中3週で迎えた14戦目は、メルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本康二騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で山本康二騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

7月29日、中9週で迎えた16戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、やまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

9月29日、中8週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（中京芝2000m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は山本康二騎手（8戦2勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に終わった。

12月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦の洛北ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい14着に終わった。

7歳（1991年）

1月13日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は山本康二騎手（9戦2勝）。14頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。