グレイスナッキー（1990年生、母オオミーアキノ）

グレイスナッキー（1990年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナトルーン（当時6歳）と交配したオオミーアキノが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地22戦1勝2着1回。1993年のクイーンカップ(牝G3)で2着に入った他、1992年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

7月25日、デビュー戦は松本達也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るビッグダーバンを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月22日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（2戦1勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

10月10日、中4週で迎えた5戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた7戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた8戦目は、G.スティーヴンス騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた9戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3歳（1993年）

1月10日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったマザートウショウに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月13日、中5週で迎えた12戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた14戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、6着に終わった。

8月15日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた16戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に48kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた17戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

4歳（1994年）

1月16日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の寿ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の氷ノ山ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の中京スポーツ杯（中京芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた22戦目は、鈴鹿ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小池隆生騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。