エイシンレマーズ（1996年生、母Impertinent Lady）

エイシンレマーズ（1996年4月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のPhone Trick（当時14歳）と交配したImpertinent Ladyが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦2勝2着1回。1998年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)で2着に入った他、1999年の中日スポーツ賞4歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

8月16日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニシヤマシャトーを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月6日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

10月10日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のユーセイシュタインに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月7日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦2勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったスティンガーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

3歳（1999年）

1月23日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

2月21日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

4月25日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた9戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた10戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

7月11日、中3週で迎えた11戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。