ニホンピロベッカー（1984年生、母グレービー）

ニホンピロベッカー（1984年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時15歳）と交配したグレービーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石橋本牧場。戦績は、中央平地10戦1勝2着1回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1987年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

服部正利厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

12月7日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるロングオスカーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月21日、中1週で迎えた3戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

3歳（1987年）

1月11日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒデリュウオーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

1月25日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下の呉竹賞（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1988年）

6月26日、約17か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、5歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた7戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の由布院特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた8戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

10月15日、中9週で迎えた9戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

5歳（1989年）

7月30日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた11戦目は、福島幸広騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。