ティズインパルス（2003年生、母Irish Daisy）

ティズインパルス（2003年1月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋衝撃」。毛色は鹿毛。種牡馬のTiznow（当時6歳）と交配したIrish Daisyが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦3勝2着1回、地方1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ナイキアースワークに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（2006年）

7月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゲイルホークを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2007年）

1月21日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

3月10日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のモリノミヤコをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

4月14日、中4週で迎えた7戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の渡利特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

6月17日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月14日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の北洋特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

12月16日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

5歳（2008年）

2月3日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入った。

3月29日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

6月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

9月21日、中5週で迎えた18戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

10月25日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の小名浜特別（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月4日、中5週で迎えた20戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ師走賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったドリームリバイバルにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月20日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマチカネフクノカミに2馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

12月27日、連闘で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

6歳（2009年）

1月31日、中4週で迎えた23戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

4月4日、中8週で迎えた24戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

12月19日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

7歳（2010年）

5月2日、約4か月半の休養明けで迎えた27戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

6月13日、中5週で迎えた28戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

8歳（2011年）

8月14日、約14か月の休み明けで迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。