ピュアブラウン（2001年生、母On the Hook）

ピュアブラウン（2001年1月24日）は、カナダで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「純粋な茶色」。毛色は鹿毛。種牡馬のIndian Charlie（当時6歳）と交配したOn the Hookが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦2勝2着2回、地方1戦0勝。2004年のクイーンカップ(牝G3)で4着に入った他、2004年の関東オークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

6月22日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったブルーボヌールに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアンテリオールをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

8月16日、中5週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

10月4日、中6週で迎えた4戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

11月16日、中3週で迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた7戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 曇/不良）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のエスユーグランドをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3歳（2004年）

2月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、R.ヒューズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入った。

3月20日、中3週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/重）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

5月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

6月9日、中4週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2005年）

7月24日、約13か月半の休養明けで迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

8月20日、中3週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の咲花特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったユウキアヴァンセにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

10月2日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の津田沼特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。