ベストプリンセス（1984年生、母スピードヤマトシ）

ベストプリンセス（1984年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモンテプリンス（当時7歳）と交配したスピードヤマトシが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は斉藤等。戦績は、中央平地24戦4勝。1987年のジュニアカップ(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平祐二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

8月2日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月17日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミヤギファイトに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月1日、中2週で迎えた5戦目は、3歳400万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた6戦目は、3歳400万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳400万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のハニーブルースに3馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

3歳（1987年）

1月24日、中4週で迎えた8戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず3着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンのバイオレット賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

5月3日、中8週で迎えた10戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦0勝）。24頭立ての20番人気で18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、23番手を追走し、4コーナーは24番手で通過。直線では上がり5位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず14着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた12戦目は、田中清隆騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のマーガレット賞（福島芝2000m 雨/不良）に出走。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた13戦目は、4歳900万下のしゃくなげ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中清隆騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

8月9日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（8戦2勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

8月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の樽前山特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（9戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスズレーザーをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

10月4日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（10戦3勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は田中清隆騎手（2戦0勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1400万下のユートピアステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（11戦3勝）。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず3着に敗れた。

12月19日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上1400万下の冬至特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（12戦3勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4歳（1988年）

1月6日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上1400万下の迎春賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田中清隆騎手（3戦0勝）。7頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

4月16日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のサンシャインステークス（東京芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中清隆騎手（4戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上1400万下の秩父特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中清隆騎手（5戦0勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田中清隆騎手（6戦0勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキングアーサーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

7月10日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で田中清隆騎手（7戦1勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。