グラインドアウト（2021年生、母クィーンロマンス）

グラインドアウト（2021年4月1日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアメリカンペイトリオット（当時8歳）と交配したクィーンロマンスが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は稲葉牧場。2024年の関東オークス(牝Jpn2)で3着に入った他、2024年のル・プランタン賞(牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、稲葉牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、酒井孝敏によって385万円で落札された。

田中守厩舎（高知）へ入厩。

2歳（2023年）

7月23日、デビュー戦は赤岡修次騎手を鞍上に据えて、2歳戦の弐-（高知ダート800m 晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったネバールーズロコに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のオフィウクス特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエーステンペストに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月9日、中3週で迎えた3戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の堆金菊特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた4戦目は、2歳（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイロメガネに約12馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月29日、中3週で迎えた5戦目は、2歳戦のネクストスター高知（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた6戦目は、2歳戦の土佐寒蘭特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた7戦目は、2歳戦の2歳-3（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったバウンティキャットに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

1月21日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの花吹雪賞（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のピクシースカイに8馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのル・プランタン賞（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で赤岡修次騎手（7戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のケンタッキーグレイに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月9日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳戦ののじぎく賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で赤岡修次騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で赤岡修次騎手（9戦4勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

9月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた12戦目は、3歳オープンのロータスクラウン賞（佐賀ダート1860m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で赤岡修次騎手（10戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月13日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳オープンのロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で赤岡修次騎手（11戦4勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。