ウィルサヴァイブ（2022年生、母クラシックリディア）

ウィルサヴァイブ（2022年3月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「生きぬく」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアルアイン（当時8歳）と交配したクラシックリディアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のききょうステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、安原浩司によって4,400万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

8月4日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は432kg。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、ダンツエランに半馬身交わされて2着となった。

8月25日、中2週で迎えた2戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモンテディアーナをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

9月14日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず3着に敗れた。

11月16日、中8週で迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの秋明菊賞（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

3歳（2025年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したストレイトトーカーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラスのフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブルクトーアに1馬身の差をつけて制した。

5月25日、中8週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で団野大成騎手（4戦2勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

8月24日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2025ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、グローリーリンクに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。