ウインクルサルーテ（2013年生、母パッショナルダンス）

ウインクルサルーテ（2013年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋乾杯（伊）。勝って乾杯」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時7歳）と交配したパッショナルダンスが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は丸幸小林牧場。戦績は、中央平地28戦3勝。2016年のフラワーカップ(牝G3)で3着に入った他、2015年の中京2歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、丸幸小林牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって648万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、塚本能交によって1,296万円で落札された。

高橋亮厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

6月21日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は406kg。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルサグラに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月25日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

10月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

3歳（2016年）

2月27日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月1日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

8月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下の青島特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るマテラアリオンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月10日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月12日、中6週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月26日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のマイネリベルタスに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2017年）

2月26日、中9週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

3月11日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

5月6日、中7週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

7月9日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

8月6日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

10月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

5歳（2018年）

1月14日、中8週で迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

2月12日、中3週で迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

5月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（10戦2勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

9月22日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（11戦2勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

6歳（2019年）

3月24日、約4か月半の休養明けで迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（12戦2勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダンサールをクビ差振り切って久々の実戦を物にした。

4月14日、中2週で迎えた31戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

6月9日、中7週で迎えた32戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

6月22日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

8月11日、中6週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

9月22日、中5週で迎えた35戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（13戦3勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

12月22日、約3か月の休養明けで迎えた36戦目は、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（14戦3勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

7歳（2020年）

1月13日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（15戦3勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアシュリンを3/4馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

2020年4月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。