ヴェルステルキング（2012年生、母サルスエラ）

ヴェルステルキング（2012年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「強化（オランダ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時23歳）と交配したサルスエラが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の白秋ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、エスアール・コーポレーションによって1,890万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月23日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月26日、中6週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたアッシュゴールド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るディファーストを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2015年）

1月17日、中8週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月14日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず3着に敗れた。

3月14日、中3週で迎えた7戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

5月16日、中8週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

6月28日、中5週で迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 雨/重）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月23日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

11月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月6日、中1週で迎えた13戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダノンブライトに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

4歳（2016年）

1月9日、中4週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月12日、中8週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のコートシャルマンに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

4月9日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤナイトをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

5月14日、中4週で迎えた17戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

9月18日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のエルゴレアに1馬身1/4の差をつけて優勝

11月13日、中3週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。