カッパツハッチ（2015年生、母メイショウユウゼン）

カッパツハッチ（2015年5月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「活溌溌地。非常に元気、勢いがあること」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時12歳）と交配したメイショウユウゼンが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中島牧場。2019年のアイビスサマーダッシュ(G3)で2着に入った他、2020年のルミエールオータムダッシュ(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額1,000万円（10万×100口）で一口馬主が募集された。

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

9月30日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったデュッセルドルフにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

3歳（2018年）

4月8日、約6か月半の休み明けで迎えた2戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

4月15日、連闘で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のランドキングスターに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月28日、中1週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで、最後は2着のシンデレラメイクに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月30日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月4日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（2019年）

3月2日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

3月30日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のショウナンマッシブに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月27日、中3週で迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 小雨/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた11戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。最後は、勝ったライオンボスから3/4馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中9週で迎えた12戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は丸山元気騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったライオンボスから3/4馬身差の2着に敗北した。

10月27日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。7着に沈んだ。

5歳（2020年）

3月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、G3の夕刊フジ賞オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4月19日、中5週で迎えた15戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

5月24日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月26日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（7戦2勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、ライトオンキューに交わされて2馬身差の2着となった。

8月30日、中1週で迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

10月25日、中7週で迎えた20戦目は、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒロイックアゲンから2馬身差の2着に敗北した。

6歳（2021年）

1月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4月11日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

5月23日、中5週で迎えた23戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

2021年7月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。