エルサフィール（2006年生、母ポルタトーリ）

エルサフィール（2006年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「（最上級の）サファイア（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタヤスツヨシ（当時14歳）と交配したポルタトーリが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着2回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月22日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

3歳（2009年）

1月31日、中9週で迎えた2戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったミラクルフルーツにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

2月22日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4月4日、中5週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカズノウォーニングをアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

6月7日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったクレヨンロケットにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月27日、中2週で迎えた6戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、最後はローブドヴルールと並んで3着同着となった。

7月18日、中2週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2010年）

1月17日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

10月17日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

10月26日、連闘で迎えた11戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、オパールスター賞（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた12戦目は、マルチグレート特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月26日、中8週で迎えた13戦目は、ガーネットスター賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

9月27日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた14戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ紅葉月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

10月22日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の稲光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。14着に終わった。