フレンチボウ（2008年生、母マニフィカート）

フレンチボウ（2008年2月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「１９世紀にフランスで作られた弦楽器の弓」。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時18歳）と交配したマニフィカートが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

13歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、鮫川ファームによって275万円で落札された。

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月11日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は452kg。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

3歳（2011年）

4月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のショウナンカミングをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

5月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマイネアロマをクビ差振り切って雨中の激戦を制した。

9月10日、中4週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

10月16日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

4歳（2012年）

3月3日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のプロローグカップ（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

8月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

9月23日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮戦したが、勝ったメロートにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月14日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

5歳（2013年）

1月13日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

3月9日、中7週で迎えた14戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

3月31日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

6月9日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

12月1日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。