マジックリアリズム（2016年生、母ソーマジック）

マジックリアリズム（2016年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「魔術的リアリズム。現実と幻想の世界を混合し表現する芸術表現技法」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したソーマジックが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地3戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2018年の2歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月22日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったポリアンサを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したスイープセレリタスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月28日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサピアウォーフをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2019年）

2月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

5月19日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

7月13日、中7週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

8月31日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

10月21日、中6週で迎えた9戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4歳（2020年）

1月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

4月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの桑折特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

6月13日、中8週で迎えた13戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

8月22日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は横山武史騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

8月29日、連闘で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

10月31日、中8週で迎えた17戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

2020年11月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月11日、中1週で迎えた18戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、ノベンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

2020年11月18日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。