グレートキャンベラ（2019年生、母ローエキスキーズ）

グレートキャンベラ（2019年1月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「素晴らしい+オーストラリアの都市の名前」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時6歳）と交配したローエキスキーズが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2022年の名古屋チャレンジカップメロン賞。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、HIROKIカンパニーによって7,992万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月2日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

12月25日、連闘で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

3歳（2022年）

1月22日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

5月18日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップメロン賞（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のムーンガーデンに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2023年）

2月18日、約9か月の休み明けで迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの秋吉台特別（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

2月25日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの脊振山特別（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

2023年3月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg戻して迎えた8戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のピクシーズパラソルに約11馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

5月30日、中1週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた9戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサソリザに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月4日、中4週で迎えた10戦目は、一般C1二（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大坪慎騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したシャイニーポケットを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、一般B1三（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大坪慎騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた12戦目は、ぺラルゴニウム賞（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で大坪慎騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のタマモコンペイトウに4馬身の差をつけて4勝目をマークした。

10月30日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、夢・希望未来へ前進（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大坪慎騎手（5戦3勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

11月27日、中3週で迎えた14戦目は、一般B1三（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で大坪慎騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のスペースクラフトに1馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

12月12日、中1週で迎えた15戦目は、一般B1一（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で大坪慎騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアーバンキッドを上がり2位タイの末脚でハナ差だけ差し切って6勝目を挙げた。

5歳（2024年）

3月25日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、アイスストロベリー賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で大坪慎騎手（8戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のロワマージュを3/4馬身振り切って7勝目をつかんだ。