ワンダーエレメント（2008年生、母ワンダーグラシア）

ワンダーエレメント（2008年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋元素」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時14歳）と交配したワンダーグラシアが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は小柳牧場。戦績は、中央平地23戦1勝2着1回、中央障害4戦1勝、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月12日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

3歳（2011年）

2月19日、中7週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

3月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

4月17日、中5週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、デイブレイクに交わされて1馬身半差の2着となった。

5月7日、中2週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウナナイロを自慢の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

10月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、花田大昂騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた10戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

11月6日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

4歳（2012年）

2月12日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

3月17日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月8日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた16戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

9月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、コスモス特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

10月24日、中5週で迎えた18戦目は、白菊特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月2日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた19戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

5歳（2013年）

2月9日、中9週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた20戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

3月3日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた22戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた23戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

6月30日、中8週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

8月24日、中7週で迎えた25戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のショウナンガーデンに3/4馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

9月22日、中3週で迎えた26戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。14着に敗れた。

11月2日、中5週で迎えた27戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で植野貴也騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。11着に終わった。

6歳（2014年）

1月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で植野貴也騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。6着に終わった。

1月25日、連闘で迎えた29戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。