トライトゥウイン（2003年生、母スイートウィリアム）

トライトゥウイン（2003年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勝利への挑戦」。毛色は鹿毛。種牡馬のクリプティックラスカル（当時8歳）と交配したスイートウィリアムが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高岸順一。戦績は、中央平地1戦0勝、地方11戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年の2歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高岸節雄から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、高岸節雄から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、田中春美によって231万円で落札された。

小林真治厩舎（浦和）へ入厩。

2歳（2005年）

9月30日、デビュー戦は見沢譲治騎手を鞍上に据えて、2歳（浦和ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のピンクノライオンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月30日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で見沢譲治騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

3歳（2006年）

10月11日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦の神奈川県馬事畜産振興協議会賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したコックスグリーンを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

4歳（2007年）

1月4日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般C2-11 12 13（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた8戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2-11 12（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月8日、中6週で迎えた9戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2八九（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本直哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アルファオリオンに交わされて6馬身差の2着となった。

10月19日、約7か月の休み明けで迎えた11戦目は、一般C2九（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、アヅマランファストにハナ差交わされて2着に甘んじた。

11月20日、中4週で迎えた12戦目は、一般C2六七（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のミツアキフレンチに1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。