クラウンアトラス（2010年生、母ヒシクリッパー）

クラウンアトラス（2010年3月8日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋支える者（古印欧語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時10歳）と交配したヒシクリッパーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）カミイスタット。戦績は、中央平地11戦1勝、中央障害1戦0勝、地方9戦2勝2着1回。2015年の由布岳賞(地方重賞)に勝利した他、2015年の開聞岳賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、カミイスタットから「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、カミイスタットから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、クラウンによって976.5万円で落札された。

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

7月15日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネグロリアーナに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月26日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい17着に敗れた。

9月30日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

12月9日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

3歳（2013年）

6月2日、約6か月の休養明けで迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

10月5日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、花田大昂騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

12月4日、中8週で迎えた7戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルブーツ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

4歳（2014年）

1月18日、中5週で迎えた8戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。11着に終わった。

3月30日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 雨/不良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

10月25日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた10戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

11月1日、連闘で迎えた11戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

11月8日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

12月13日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず17着に終わった。

5歳（2015年）

2月8日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、梅花特別（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた15戦目は、陽春賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエッフェルをハナ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の佐賀弥生賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月4日、連闘で迎えた17戦目は、陽春特別（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4月26日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、地方重賞の由布岳賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテッドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

5月10日、中1週で迎えた19戦目は、カーネーション特別（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったシゲルケンシンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月24日、中1週で迎えた20戦目は、あやめ特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた21戦目は、地方重賞の開聞岳賞（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（6戦2勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く3着に敗れた。