スエヒロジョウオー（1990年生、母イセスズカ）

スエヒロジョウオー（1990年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1992年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のトウショウペガサス（当時11歳）と交配したイセスズカが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）小泉牧場。戦績は、中央平地11戦3勝。1992年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

6月21日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は394kg。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に終わった。

9月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオサイチギフトに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月27日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

10月17日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田面木博公騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のワコーチカコを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月6日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のマイネピクシーに1馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

3歳（1993年）

3月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

4月11日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（6戦3勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、6着に終わった。

10月3日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（7戦3勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。