エイシンキャメロン（1996年生、母Above the Salt）

エイシンキャメロン（1996年3月9日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のWith Approval（当時10歳）と交配したAbove the Saltが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦4勝2着2回。1998年の朝日杯3歳ステークス(G1)で2着に入った他、1998年のデイリー杯3歳ステークス(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

9月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカーリアンシチーに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月3日、中2週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコウエイベラドンナに1馬身半の差をつけて制した。

10月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のノボエイコーオーに3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月13日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたアドマイヤコジーン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（1999年）

2月7日、中7週で迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたナリタトップロード決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したバイオマスターを差し切れず、1馬身半差の1着2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月25日、中7週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月30日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

11月21日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた11戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

4歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

2月6日、中4週で迎えた13戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

7月16日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

11月4日、中3週で迎えた18戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

11月25日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた20戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着を確保した。

5歳（2001年）

11月25日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。