ケンエンブレム（2008年生、母イルバチオ）

ケンエンブレム（2008年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋紋章」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時23歳）と交配したイルバチオが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地20戦2勝、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2013年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月6日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3歳（2011年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の如月賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラプリメーラに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月8日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず18着に終わった。

7月13日、中4週で迎えた7戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、あじめ峡特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルウィットに5馬身の差をつけて2勝目をマークした。

11月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた9戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

4歳（2012年）

3月11日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の両国特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワンダーキラメキをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

4月15日、中1週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

9月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

5歳（2013年）

2月10日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

2月24日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のワンモアジョーをアタマ差振り切って4勝目を手にした。

8月3日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

6歳（2014年）

3月29日、約8か月の休養明けで迎えた17戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

5月4日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月18日、中1週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のBSイレブン賞（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は横山和生騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

7歳（2015年）

2月14日、約8か月半の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず13着に終わった。