バリオス（2000年生、母ハヤノキフジン）

バリオス（2000年6月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アキレス（ギリシャ神話）が飼っていた馬の名」。毛色は鹿毛。種牡馬のシャンハイ（当時11歳）と交配したハヤノキフジンが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は（有）千歳国際牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回。2004年のガーネットステークス(ハンデG3)で4着に入った他、2004年の栗東ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

4月19日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のピンクガーターに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月3日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

6月7日、中4週で迎えた3戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のポートガルチに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月22日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のトーセンチヨノオーをハナ差振り切って勝利をモノにする

4歳（2004年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。端をきる形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

1月24日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月29日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、セピアメモリーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月24日、中4週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のヒカリジルコニアを半馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

5月16日、中2週で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、ブイヤマトに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月5日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアルミナスステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

5歳（2005年）

1月22日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

4月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた15戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

6歳（2006年）

6月17日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた16戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安芸ステークス（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい15着に終わった。

11月26日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく14着に終わった。