アンセッドヴァウ（2017年生、母Country Cafe）

アンセッドヴァウ（2017年4月20日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「暗黙の誓い」。毛色は栗毛。種牡馬のGiant's Causeway（当時20歳）と交配したCountry Cafeが10歳のときに産んだ仔が本馬である。2022年の阿蘇ステークス(オープン)で3着に入った他、2023年のひまわり賞で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

1月25日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

3月1日、中2週で迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ナムラカミカゼにクビ差交わされて2着となった。

3月28日、中3週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のベッサメモーに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

5月9日、中5週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

8月5日、中7週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた7戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルレイン特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったエリーキャナルに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

9月20日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月1日、中5週で迎えた9戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート2400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2021年）

3月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったペルセウスシチーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月28日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノキングロードを次元の違う末脚で半馬身差し切ってファンの高評価に応えた。

4月17日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のブルーコンパクタをクビ差振り切って優勝

5月15日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの遠州灘ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って13着に敗れた。

7月11日、中7週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの天の川ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月20日、中9週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの平城京ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミステリオーソを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月7日、中2週で迎えた18戦目は、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた19戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5歳（2022年）

2月5日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

5月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた21戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 雨/重）に出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

6月18日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

7月10日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた23戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

8月13日、中4週で迎えた24戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6歳（2023年）

2月12日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

4月1日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた26戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

5月20日、中6週で迎えた27戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず18着に終わった。

2023年5月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7月21日、中8週で迎えた28戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、ひまわり賞（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず3着に終わった。

2023年10月2日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。