シャープキック（1996年生、母ペッパーキャロル）

シャープキック（1996年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時9歳）と交配したペッパーキャロルが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地29戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年の江坂特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

田中章博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

1月5日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴールデンスワローに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月26日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ミニマムエレガンスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月23日、中3週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた5戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

12月18日、連闘で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の松浦特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイキポーラを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

2月6日、中4週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で橋本美純騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

8月26日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 曇/重）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

9月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるハコダテノホシを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月24日、連闘で迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月11日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジンパーフェクトをハナ差振り切って3勝目を手に入れた。

12月2日、中2週で迎えた14戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の2000ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月24日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

5歳（2001年）

1月13日、中2週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマックロウをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

1月28日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた18戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月2日、約6か月半の休み明けで迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着を確保した。

9月22日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

10月20日、中3週で迎えた21戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた23戦目は、B.プレブル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2001ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

12月23日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のタップダンスシチーに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6歳（2002年）

1月13日、中2週で迎えた25戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

3月31日、中3週で迎えた29戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。