イストワールファム（2014年生、母ヒストリックレディ）

イストワールファム（2014年1月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「歴史（仏）＋女性（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のローエングリン（当時15歳）と交配したヒストリックレディが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地11戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2018年のテレビ山梨杯(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,800万円（3.6万×500口）で一口馬主が募集された。

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

10月10日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2017年）

1月28日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のデコラスに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月9日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

5月20日、中5週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

8月20日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のインヘリットデールに1馬身半の差をつけて2勝目を収める

11月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2018年）

1月13日、中8週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカービングパスを猛烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて優勝

5月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

7月8日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったティーエスクライに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月8日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレイリオンを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

11月25日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5歳（2019年）

2月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

3月3日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

9月8日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

12月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

6歳（2020年）

2月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

2020年2月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。