タマビッグエックス（1992年生、母タマビッグギャル）

タマビッグエックス（1992年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリドヘイム（当時10歳）と交配したタマビッグギャルが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は瀬口信正。戦績は、中央平地29戦3勝2着8回。主な勝ち鞍は1996年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

佐藤勇厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

1月8日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたワンダーパヒューム決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

1月28日、中2週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったムテキテイオーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月11日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サイクロンホースにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月26日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、マーチンチェリーに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中2週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のショウワサファイヤに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月16日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下の君子蘭賞（京都芝1600m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り17着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた8戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったエビスアプローズにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

7月8日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、リードパーパスに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月29日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた14戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた15戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

4歳（1996年）

3月23日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた16戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったサンエムタフネスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6月1日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

6月23日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンガンバを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を収める

7月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたキャロットショウブ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で古川吉洋騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で古川吉洋騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のビコーマジックをハナ差振り切って3勝目を奪取した。

5歳（1997年）

3月22日、約7か月の休養明けで迎えた24戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の御池特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（8戦2勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（9戦2勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

6月1日、連闘で迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の小野特別（阪神芝1600m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は古川吉洋騎手（10戦2勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。