ナリタグレース（1997年生、母ナリタレッドバード）

ナリタグレース（1997年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトニービン（当時14歳）と交配したナリタレッドバードが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）天羽牧場。戦績は、中央平地19戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2000年の4歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

8月15日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

3歳（2000年）

4月29日、約7か月半の休養明けで迎えた4戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林慎一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のジェラートに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月2日、連闘で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

4歳（2001年）

1月6日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小林慎一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

2月10日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林慎一郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1600m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小林慎一郎騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

5歳（2002年）

1月26日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林慎一郎騎手（5戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小林慎一郎騎手（6戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月10日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林慎一郎騎手（7戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月13日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の長岡特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林慎一郎騎手（8戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林慎一郎騎手（9戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったコマケンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月26日、中1週で迎えた18戦目は、西原玲奈騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

6月30日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったパイアンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。