ビクトリーアップ（1993年生、母カリスタギャロップ）

ビクトリーアップ（1993年5月5日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時8歳）と交配したカリスタギャロップが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ファンタストクラブ。戦績は、中央平地19戦0勝2着3回、中央障害13戦4勝2着1回。1998年の中山大障害（秋）(重賞)に勝利した他、1998年の東京障害特別（秋）(ハンデ重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

12月9日、デビュー戦は徳吉孝士騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず16着に終わった。

3歳（1996年）

1月15日、中4週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で徳吉孝士騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に終わった。

2月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で徳吉孝士騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で徳吉孝士騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で徳吉孝士騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

4月7日、中3週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で徳吉孝士騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた7戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、2着となった。

6月8日、中4週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

7月6日、中3週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ホッカイゲランに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月27日、中2週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、フミノネプチューンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月7日、中5週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

9月29日、連闘で迎えた13戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた14戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

11月10日、中1週で迎えた15戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

4歳（1997年）

6月21日、約7か月半の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下の恵山特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（7戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の十和田湖特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（8戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた18戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

7月26日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で矢原洋一騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

5歳（1998年）

4月4日、約8か月半の休み明けで迎えた20戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に56kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた21戦目は、栗原洋一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 曇）に出走。9頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に56kgの軽斤量で出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に56kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のカーナホライズンに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月12日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月27日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた25戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。5頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた26戦目は、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。6頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のカッティングダークに3馬身の差をつけて2勝目をマークした。

10月24日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 小雨/稍重）に55kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったノーザンレインボーからクビ差の2着となった。

11月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で横山義行騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のエアファントムに3馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

12月19日、中4週で迎えた29戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山義行騎手（5戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロファラオに約10馬身の大差をつけて初の重賞タイトルを手に入れた。

6歳（1999年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3800m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で横山義行騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。11着に敗れた。

4月11日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた31戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4100m 雨/不良）に62kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で横山義行騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月16日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた32戦目は、成田均騎手を鞍上に迎えて、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。