アユサン（2010年生、母バイザキャット）

アユサン（2010年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名より＋呼称」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したバイザキャットが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地8戦2勝2着1回。2013年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、2013年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

10月6日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヒシラストガイに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月3日、中3週で迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳重賞のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したコレクターアイテムに半馬身届かず2着に敗北した。

12月9日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

3歳（2013年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

4月7日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレッドオーヴァルをクビ差振り切って桜の女王の座を掴み取った。

5月19日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2014年）

3月2日、約9か月半の休み明けで迎えた7戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

4月6日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。