アンチュラス（2009年生、母アンチョ）

アンチュラス（2009年2月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「気まま（西）」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したアンチョが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地22戦2勝2着4回。2011年のファンタジーステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

9月10日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のフランスギャルに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月5日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったアイムユアーズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月11日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3歳（2012年）

3月11日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

10月8日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリフトザウイングスをクビ差振り切って優勝

4歳（2013年）

1月5日、中9週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

4月14日、中7週で迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

6月16日、中8週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 曇/重）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

10月27日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったネオウィズダムに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月16日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた16戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

5歳（2014年）

4月12日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

6月21日、中9週で迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったエポワスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月3日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

11月2日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた22戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したエーシンエムディーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。