アンブロークン（2016年生、母リップスポイズン）

アンブロークン（2016年2月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「不屈の男」。毛色は栗毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時9歳）と交配したリップスポイズンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年の新潟2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、未来企画によって4,968万円で落札された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月24日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/重）に出走。馬体重は500kg。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のオメガを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月26日、中8週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたケイデンスコール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2019年）

8月25日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月20日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鷹巣山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく10着に敗れた。

4歳（2020年）

1月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの東雲賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた7戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

5月30日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

2020年6月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。