アイノブリーズ（1999年生、母ソヨカゼ）

アイノブリーズ（1999年5月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のブラックタイアフェアー（当時13歳）と交配したソヨカゼが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地27戦2勝2着2回、中央障害3戦0勝、地方4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の3歳500万下(牝)。

経歴

デビュー前

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月15日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた3戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

9月22日、中3週で迎えた4戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

11月4日、中5週で迎えた5戦目は、田中亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月18日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中亮騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるマーブルボーを差し切れず、5馬身差の2着となった。

12月8日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中亮騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマチカネテマリウタに半馬身届かず2着に敗北した。

12月22日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田中亮騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のイエローロバリーを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

3歳（2002年）

1月14日、中2週で迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月10日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は田中亮騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のクィーンカツラに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月7日、中3週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり17着に終わった。

10月19日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた14戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

4歳（2003年）

1月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバテてしまい15着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/不良）に出走。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた19戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

5月25日、中4週で迎えた20戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。13着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた21戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/重）に出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。13着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた22戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は今村康成騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた24戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

5歳（2004年）

1月11日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、小牧毅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた26戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップディアナ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた27戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、市川特別（姫路ダート1500m 晴/不良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジオークションを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

5月23日、中8週で迎えた28戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず最後はステキプレゼントと並んで10着同着となった。

6月26日、中4週で迎えた29戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の御影特別（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

9月19日、中9週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の秋分特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた32戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

12月16日、中8週で迎えた33戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、一般C1三アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったルースリンドに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6歳（2005年）

1月3日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、宝船特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。