メルセデスローマン（1984年生、母エリモシーナ）

メルセデスローマン（1984年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時12歳）と交配したエリモシーナが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷口牧場。戦績は、中央平地38戦3勝2着4回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上400万下。

経歴

デビュー前

鹿戸明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。17頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

12月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

3歳（1987年）

2月8日、中6週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモガミローレンに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月22日、中5週で迎えた4戦目は、4歳400万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で猿橋重利騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったマチカネスギノコにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5月2日、中3週で迎えた6戦目は、4歳400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で猿橋重利騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で猿橋重利騎手（6戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月28日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で猿橋重利騎手（7戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた9戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（札幌ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

11月15日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上400万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（8戦1勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（9戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

12月5日、連闘で迎えた12戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた13戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

4歳（1988年）

1月17日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（10戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（11戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2月14日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（12戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（13戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のターキーグレイスに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月3日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のひよどり越特別（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で猿橋重利騎手（14戦2勝）。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の祇園特別（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で猿橋重利騎手（15戦2勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で猿橋重利騎手（16戦2勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

6月26日、中5週で迎えた21戦目は、4歳以上400万下の十勝岳特別（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で猿橋重利騎手（17戦2勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上400万下の礼文特別（札幌ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で猿橋重利騎手（18戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で猿橋重利騎手（19戦2勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では閃光のような末脚を披露し、3着に入った。

7月30日、連闘で迎えた24戦目は、4歳以上400万下の富良野特別（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で猿橋重利騎手（20戦2勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったベンガルタイガーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

10月8日、中9週で馬体重を前走から28kg減らして迎えた25戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で猿橋重利騎手（21戦2勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で猿橋重利騎手（22戦2勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で猿橋重利騎手（23戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月4日、連闘で迎えた28戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したフレッシュアピールを差し切れず、2馬身差の2着となった。

12月17日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上400万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

5歳（1989年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（24戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

1月21日、連闘で迎えた31戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（25戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた32戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（京都ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

2月19日、連闘で迎えた33戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

4月8日、中6週で迎えた34戦目は、5歳以上400万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイタクボンを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月15日、連闘で迎えた35戦目は、5歳以上400万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサチモウンリュウに1馬身3/4の差をつけて3勝目を挙げた。

5月7日、中2週で迎えた36戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた37戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/不良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。11着に敗れた。

11月11日、約5か月の休み明けで迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

6歳（1990年）

5月13日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた39戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（4戦1勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

5月19日、連闘で迎えた40戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。