トウカイベル（1989年生、母トウカイラブリー）

トウカイベル（1989年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のストラダビンスキー（当時14歳）と交配したトウカイラブリーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）長浜牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年の鳥栖特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月2日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

12月7日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のトーアファジーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（1992年）

1月18日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下の白梅賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

7月18日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安田隆行騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1700m 曇/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、メイショウララワンにクビ差交わされて2着となった。

4歳（1993年）

1月30日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた10戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のセントハツカゼに4馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

2月21日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ソラノキャンパスにクビ差交わされて2着となった。

3月7日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鳥栖特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルタカネヴァーに5馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

4月11日、中4週で迎えた13戦目は、梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（3戦2勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。