カフェボストニアン（1999年生、母Libby Lee）

カフェボストニアン（1999年2月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時5歳）と交配したLibby Leeが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦4勝2着3回。2002年、2003年とCBC賞(G2)で2回2着に入った他、2003年のシルクロードステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

9月30日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は518kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のカリスマサンロードに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月18日、中6週で迎えた2戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のビッグスマッシュに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月9日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

3歳（2002年）

1月26日、中6週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のビッグスマッシュに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月10日、中5週で迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月4日、中7週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月15日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はテンシノキセキと並んで2着同着となった。

4歳（2003年）

1月18日、中4週で迎えた8戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、テイエムサンデーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月30日、中6週で迎えた10戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

12月21日、約9か月の休み明けで迎えた11戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、伸びてきたシーイズトウショウ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5歳（2004年）

3月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月28日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

5月2日、中4週で迎えた14戦目は、駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のモルフェデスペクタに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

6月20日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

10月3日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

10月24日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

6歳（2005年）

8月21日、約10か月の休養明けで迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7歳（2006年）

4月30日、約8か月半の休み明けで迎えた19戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦2勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

10月22日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた21戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

8歳（2007年）

1月7日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

2月4日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。