ミスティックリバー（2003年生、母ホワイトウォーターアフェア）

ミスティックリバー（2003年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「神秘的な川」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したホワイトウォーターアフェアが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月25日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた3戦目は、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のショウケイに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

6月4日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でG.ボス騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、伸びてきたハンドレッドスコア決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月1日、中3週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の洛西特別（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったグリッターロックに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアグネスヨジゲンに1馬身3/4の差をつけて2勝目をマークした。

8月26日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

9月30日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の美作特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマイジョーカー決め手に屈してハナ差の2位に入線したが、その後5着に降着となった。

10月28日、中3週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

11月25日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

4歳（2007年）

3月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月28日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月20日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンアリエルを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って3勝目を掴み取った。

8月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

12月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5歳（2008年）

1月26日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3月8日、中5週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

5月3日、中7週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

6月1日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の有松特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のウインズ新横浜開設記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

7月19日、中3週で迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた26戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

10月18日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたアスクデピュティ決め手に屈してアタマ差の2着となった。