フクチャンビーナス（2020年生、母エミーズプライド）

フクチャンビーナス（2020年5月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「馬主名より+ローマ神話の女神の名。幸運を呼ぶ女神」。毛色は栗毛。種牡馬のパイロ（当時15歳）と交配したエミーズプライドが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、福田義明によって2,750万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

11月12日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2023年）

1月9日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた4戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったリバートゥルーにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

5月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた6戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

9月3日、中9週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のビップナージャを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。