タガノビジョン（1995年生、母ドリームビジヨン）

タガノビジョン（1995年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時7歳）と交配したドリームビジヨンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回、中央障害2戦0勝2着1回。1999年の嵐山ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

11月23日、デビュー戦は山本康志騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は464kg。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3歳（1998年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーワミラクルに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月15日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のトーワオーシャンをハナ差振り切って勝利をモノにする

9月26日、中2週で迎えた6戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

11月15日、中6週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦2勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月13日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

4歳（1999年）

1月16日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

5月15日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメジロダーウィンに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月14日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のメテオシャワーを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

10月16日、中8週で迎えた14戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、サクセスエナジーに交わされて1馬身差の2着となった。

11月6日、中2週で迎えた15戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり最後はローゼンカバリーと並んで8着同着となった。

11月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

5歳（2000年）

1月9日、中6週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた17戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

6歳（2001年）

11月17日、約22か月半の休み明けで迎えた18戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

12月23日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦3勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

7歳（2002年）

1月7日、中1週で迎えた20戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦3勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

3月31日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（5戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

5月4日、中4週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（6戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったラガーインチーフから5馬身差の2着に敗北した。

5月26日、中2週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（7戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。