カノン（2010年生、母ピアノレッスン）

カノン（2010年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「カノン（独）。楽曲の様式、母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のフォーティナイナーズサン（当時9歳）と交配したピアノレッスンが19歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）ヒダカファーム。戦績は、中央平地35戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2015年の奥の細道特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額840万円（4.2万×200口）で一口馬主が募集された。

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月10日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月8日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月15日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

3歳（2013年）

1月19日、中4週で迎えた4戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた6戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた7戦目は、原田敬伍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原田敬伍騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したセカイノカナに半馬身届かず2着となった。

5月12日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で原田敬伍騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサンマルジュエリーに3馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月2日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で原田敬伍騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月16日、中1週で迎えた11戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブライトエルフに6馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月13日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

11月17日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた15戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のリボン賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったリメインサイレントに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4歳（2014年）

1月18日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコモノドラゴンを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月23日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた19戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月18日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で義英真騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

10月18日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で義英真騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

11月22日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は義英真騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

5歳（2015年）

1月11日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた26戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は義英真騎手（6戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（7戦0勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた29戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメイショウブシンに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったメドウラークにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月14日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月12日、約4か月の休み明けで迎えた32戦目は、3歳以上1600万下のオルフェーヴルメモリアル（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に終わった。

11月14日、中4週で迎えた33戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高倉稜騎手（8戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた34戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

6歳（2016年）

1月9日、中4週で迎えた35戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（9戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。